“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅰ〕:『リレーション』とは?(4/4)
みなさま、いつもありがとうございます。
カウンセリングを身近なものに。
私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』のみならず
親子関係、夫婦関係、上司と部下との関わり、教師と生徒や保護者等の関わり等
“カウンセリング的関わり” において重要となる『リレーション』
(リレーション:心と心のふれあい、気持ちと気持ちのつながりをつくっていくこと)
『リレーション』をつくる3つの要素のうち、最後の3つめを紹介します。
(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)
③ こころのつぶやき(感情の自己開示)
自己開示とは、自分を開くことです。
自己開示には《価値観の自己開示》《事実の自己開示》《感情の自己開示》の3つがありますが
ここで重要なのは、相手の方の話を聴いているときに
自分の中で『ふと浮かんできた思い』をつぶやくように伝えていくことです。
たとえば
「そうか……それは……やるせない……やってやれない……」
といったようにです。
相手の気持ちに自分を溶かし込むような仕方で、話を聴いているときに
ふと自分の内側が浮かんできた《感じ》《気持ち》《思い》をつぶやくようにして
相手の方に伝えていくのです。
ここで重要なのは、自己開示の際、隠れた主語が「私は……」になっていることです。
隠れた主語が「あなたは……」と二人称になっていると
相手の方は責められたような気持ちになることが少なくありません。
それでは、あなたの真意が伝わりません。
そうではなくて「ほんと……○○ですね」と、隠れた主語を「私は」にして
自分自身の実感をそのまま言葉にぽつりと言葉にしていくのです。
(『リレーション』とは? :過去掲載分)
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