“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅱ〕:『傾聴』とは?(1/4)
みなさま、いつもありがとうございます。
カウンセリングを身近なものに。
以前のプレスリリース(下記)にて
親子関係、夫婦関係、上司と部下、教師と生徒、またその保護者等の関係において発生する
“カウンセリング的関わり” の重要なポイントが2つあると紹介しましたが
今回は、2つめの『傾聴』について詳しく取り上げていきます。
まずはウォーミングアップとして、傾聴の重要性について記した文章がありますので
今回はそれを記載し、以降3回にわたって詳細を書いていきます。
(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)
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私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』であれ
親子、夫婦、上司と部下、教師と生徒・その保護者等の関係において発生する
“カウンセリング的関わり” であれ
「気持ちと気持ちのつながり(リレーション)」のある『援助的人間関係』が
その基本となってくるわけですが
『援助的人間関係』の確立には、やはり『傾聴』が重要になってきます。
『傾聴』とは、相手の話にていねいに耳を傾けて
こころのひだまで「聴いていく」姿勢のこと。
『傾聴』があらゆるカウンセリングで最も重要なのです。
私たちは人生のさまざまな問題に直面しているとき
すなわち「もうだめかもしれない」と思ったり
「いったいどうすればいいのか、わからない」と困惑しているとき
誰かに話を聞いてほしくなります。
その相手は、家族であったり、友達であったりするでしょう。
また、恋人や同僚かもしれません。
けれども、ほんとうに悩み苦しみ人の傍らにいて
こころをこめてその方の話をお聴きする、受け止めるということは
そう簡単なことではありません。
悩んでいる人は、その悩みがほんとうにつらく苦しいものだからこそ
自分の悩み苦しみをきちんとわかってもらいたい、正確に受け止めてほしい、と思っています。
そのため、話を聴いてもらっていても
なんだかわかってもらえていない感じを抱いたり
自分の気持ちにそぐわないことを言われたりすると
「どうせあなたにはわかってもらえない」という気持ちになってしまいがちです。
悩んでいる人は、自分の気持ちを聴いてくれる相手がどんな姿勢で聴いてくれるか
何を言ってくれるのか、ものすごく敏感に感じるものです。
では相手の人が「ほんとうにわかってもらえている」と感じることができるような
『傾聴』をしていくうえで重要な『構え』とは何でしょうか。
どんな姿勢で聴くことが重要なのでしょうか。
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その『基本姿勢』について
あすから3回にわたって紹介していきます。
( “カウンセリング役割” のポイント説明 / 基本〔Ⅰ〕『リレーション』とは? :過去掲載分)
http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/847
http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/848
http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/849
http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/850