「昔はよかった」そんな気持ちを小さくするには(4/4)
みなさま、いつもありがとうございます。
過去4回にわたってお送りしているテーマ(下記)
『なぜ人は「昔はよかった」と思うのか』
「昔はよかった・・・」
そんな気持ちを小さくするための方法をいくつか紹介してきましたが
最後にひとつ、とても大切なこと〔メッセージ〕を思いついたので
それを書いてテーマの終わりにしたいと思います。
人間、年齢を重ねれば重ねるほど将来の ”可能性” は減っていきますし
責任ある仕事・子育て・介護など、背負う荷物が重くなる一方
気力や体力といったものが少しずつ失われていくので
(それらを過ぎて荷物が軽くなると、自分の『価値』や『生きがい』を見い出せなくなってしまう)
「昔はよかった」と思うのは、生きていくうえで ”必然的な流れ” だと思います。
しかし、その一方で、「昔はよかった」と強く思う気持ちの裏側には
「やり直せることなら、もう一度やり直したい」という気持ち、そして
健康を害したり、身近な人と別れたり、思いがけない災難に見舞われるなどして
「あたりまえだったことが、あたりまえでなくなった」という環境要因も
少なからず存在しているような気がします。
カウンセリング手法のひとつに、〔過去〕に対する ”しがらみ” を小さくする
(後悔・未練の気持ち、やり残し、トラウマなどを小さくする)方法もあるのですが
肝に銘じておきたいのは、人生は自らの『選択』によってつくられている という事実。
そのため、〔過去〕に目を向け「昔はよかった」と思ってしまうことがあったとしても
きょうという日〔現在〕、そして、これから始まる新しい日々〔未来〕
朝何時に起き、何を食べ、何を着て出かけるかといった日常の『小さなこと』から
結婚や離婚、就職や転職、誰を友とし、誰と人生を共にするかといった『大きなこと』まで
”本気で選んで” 今後の人生作り上げていく 必要があると思います。
(あたりまえですが、きょうという日は二度とやってこない)
誰にでも平等にやってくる、あしたからの新しい日々・・・
自分だけのキャンパスに、一生をかけて作品を描きあげていくように。
また、これ以上後悔や未練といったものを増やさないように。
(〔過去〕に起こった出来事の『事実』そのものは変わらないけど、生き方・考え方・人との関わり方を変えることで、出来事に対する『解釈』は変えることができる)
「昔はよかったけど、いまも十分いいじゃないか」と思えるように。
いまからでも決して遅くはないと思います。
『「昔はよかった」そんな気持ちを小さくするには』過去掲載分
http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1339
http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1340
http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1341
『なぜ人は「昔はよかった」と思うのか』URL
http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1338