ハートオフィス・あおい

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2019年01月16日

眠れぬ夜に〔♯5〕『嫉妬』とは?

みなさま、いつもありがとうございます。

眠れぬ夜に・・・
明日につながる希望の哲学シリーズ〔#5〕

『嫉妬(しっと)』とは・・・
『他者を基準にして生きること』である。



〔解釈とヒント〕

『嫉妬』は感情の中でも、ものすごく強い感情のひとつです。

「あの人は私よりもスタイルがいい」
「あの人は私よりも頭がいい」
「あの人は私よりも金持ちだ」
「あの人は私よりもいい生活を送っている」
「あの人は私よりも周りの評判がいい」

etc…

これらは皆、相手を基準にして自分が劣っていることを
恨めしく思う気持ちにあります。

では、どうしてこんな気持ちを抱いてしまうのでしょうか?


それは、「隣の芝生は青く見える」のことわざのように
他人の方がよく見えてしまうところにあります。

ものごとの判断基準は、一般的に『相対比較』によって行われるので
誰を基準にするかによってその良し悪しも変わってくるわけですが
人は本来、満足することができない生き物なので
つい、 “ある” 人と比較してしまって “ない” 自分に劣等感を持ったり
落ち込んでしまったり・・・ということになります。


では、どうすればいいのでしょうか?

ひとことで片づけてしまうと
『自分を基準にする』ことにあります。

というのは
他人は変えられないけれど、自分を変えることはできるからです。


少し話は難しくなってしまいますが、『自分を基準にする』方法のひとつに
近代ドイツの哲学者、ヘーゲル(1770-1831)が唱えた『弁証法』というのがあります。

これは、マイナスをプラスに変える発想で

「 正 → 反 → 合 」
「 テーゼ → アンチテーゼ → ジンテーゼ 」

と表現されたりしますが

 ある物事(正:テーゼ)に対し
 それに矛盾する事柄や問題点
(反:アンチテーゼ)がある場合
 これらを取り込んで矛盾や問題を克服し
 より完璧に発展した解決法
(合:ジンテーゼ)を生み出す

という方法です。


ひとつ例を挙げてみますね。

 〔正〕いい会社に入っていい給料をもらうために、大学に行こう
 〔反〕周りの人よりも勉強ができなくて、大学に入れそうもない
 〔合〕いい報酬がもらえるような、誰もマネできないような一流の職人になろう
   (だがら、手に職をつけることにしよう)


(ポイントは、矛盾や問題点としっかり向き合うこと)


矛盾や問題点に向き合うのが怖いからと言ってそれを切り捨ててしまえば
決してプラスの効果を生むことができません。

つまり、本当に “強くなる” ためには
これらの矛盾や問題点に向き合う必要があります。

嫉妬の目を自分自身に向けることによって
マイナスと思っていたことが『個性』や『チャームポイント』に変わる日も
それほど遠くないかもしれませんね。


(引用:『眠れぬ夜の哲学』小川仁志著 PHP研究所)