ハートオフィス・あおい

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2020年8月

「自分を知る」ための問い〔♯56〕

みなさま、いつもありがとうございます。

「自分を知る」ための問い〔♯56〕

あなたにもし『自信』と『勇気』があったとしたら
どんなことができていて、今の人生とどのように違っていると思いますか?



~答えを導き出すヒント~

人生思い通りにいかないもの。
つい「もし、自分が○○だったら、△△なのに」と思うことがあると思います。

身近なところでいくと
「もうすこし若かったら/時間があったら、△△したのに」
「もうすこしお金があったら、△△を買うのに/こんな生活ができるのに」
「もしいまより○kg痩せていたなら、この洋服着られるのに」
など。

また、若い人の中には
「もし自分がイケメン(美人)だったら、ステキな出会いがあったり、恋ができるかもしれないのに」
なんて思うこともあるかもしれまません。


とはいえ、非現実的な『たら・れば』を考えたとしても意味がないため
現実的な『たら・れば』に絞って思いつくものといえば、きょうの質問にあげた『自信』と『勇気』。

特に若いころになると思いますが(若い方はいま現在その真っ只中かもしれませんが)
『自信』と『勇気』がなかった(足りなかった)ことによって
得られなかったこと・ものもきっとあると思います。
(学生時代の大好きだった人への告白なんていうのも・・・)

ただ、ここで大事なのは
過去、『自信』や『勇気』がなかったから得られなかったといって
(いま現状、『自信』や『勇気』がないからといって)あきらめてしまうのではなく
少しでも “理想の自分” に近づくためには、何をする必要があるのか
ある程度逆算して考える必要があると思います。

人生一度きり。
少しでも理想の自分に近づけるために、何が必要か。。。

たとえ自分に『自信』や『勇気』がなかったとしても
その必要なものを得るためにいまできること、少し時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。

カウンセリング提供の際、カウンセラーに備わっておくべき条件(3/3)

みなさま、いつもありがとうございます。

カウンセリングを身近なものに。

前回に引き続き、クライエントさん自身が自分の力で成長するために、カウンセラーがクライエントさんに接する際に示す『3つの態度条件(※)きょうが最後です。
(引用:『ほんものの傾聴を学ぶ』 諸富祥彦著 誠信書房)


③ 自己一致

我々カウンセラーは自分のこころを無にした状態で、クライエントのこころのひだに丁寧に耳を傾けていくと同時に、カウンセラー自身のこころの深いところから発せられる声や衝動、イメージなどに繊細な意識を向けていき、そこで得られた理解を何度も響かせながらクライエントと『ともに進んでいく』姿勢を大切にしています。

Ⅰ.カウンセラーがクライエントの話をきいて『感じたこと』や『意識したこと』
Ⅱ.これをクライエントに『伝えること』や『表現すること』

(そして、この(Ⅰ→Ⅱの)流れが『自然であること』)

カウンセラーがこの姿勢を示すことで、クライエントは安心感にもつながり、(時間の早い遅いはあるものの)クライエント自身のこころの内側に入って行くことができるようになります。

我々カウンセラーにとって、この『自己一致』をしっかりできるかどうかが
皆様にとって有益となるカウンセリングを提供する一番のカギとなります。


 (※:『3つの態度条件』過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/899
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/900

カウンセリング提供の際、カウンセラーに備わっておくべき条件(2/3)

みなさま、いつもありがとうございます。

カウンセリングを身近なものに。

前回に引き続き、クライエントさん自身が自分の力で成長するために、カウンセラーがクライエントさんに接する際に示す『3つの態度条件(※)きょうが2つめです。
(引用:『ほんものの傾聴を学ぶ』 諸富祥彦著 誠信書房)


② 共感的理解

クライエントの発する言葉や態度だけでなく、私的な世界やその微妙なニュアンスに至るまで、あたかもその人自身になったかのような姿勢で感じ取り、そこで感じ取ったことを丁寧に『伝え返していくこと』を心がけています。

クライエントがまさに言わんとしていること(言葉だけでなく、その思い、体感覚といったものも含め)を「あなたのおっしゃっていること(感じていること)は……ということでしょうか」と、クライエントの ”次元” に踏みとどまりながら、ていねいに、ていねいにクライエント自身の側に身を置きつつ、暗闇の中をともに歩んでいく姿勢も同時に大切にしています。

つまりは『共感する』だけでなく「理解したよ」ということがクライエントに伝わり、より安心感をもってカウンセラーに接してもらえるよう努めます。

よって、カウンセラーが自身の考えを述べたり、ジャッジすることはもちろんのこと、同情することも決してありません。
(同情することは、クライエントを蔑んだ目で見ていることにつながるため)


 (※:『3つの態度条件』過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/date/899

カウンセリング提供の際、カウンセラーに備わっておくべき条件(1/3)

みなさま、いつもありがとうございます。

カウンセリングを身近なものに。

カウンセラーはクライエントさんに対し、自身の意見で押しつけたり批判しないのはもちろんのこと
アドバイスすることや問題解決となるヒントを出すことさえも基本的にないといっていいでしょう。

これは、クライエントさん自身が自分の力(←もともとどんな人にも備わっている)で成長するために
カウンセラーがクライエントさんに 3つの態度条件 を持って接することが重要だという前提があるからです。

この条件は、クライエントの持つ “自己成長力” の信頼こそがカウンセリングの基本理念であることを示す『来談者中心療法』の創始者、カール・ロジャーズによって定義されました。
(それ以前は、専門家がクライエントに指示・助言するという形が一般的だった)

では、この3つの態度条件とは何でしょうか?

カウンセラーは、この条件を備えてクライエントさんに接することで、クライエントさんの
 (1)ゆっくりと落ち着いて話ができ
 (2)ひとつの話題をじっくり深化させることができ
 (3)問題の本質的な部分に立ち入ることができ
 (4)感情を解放しながら語ることができ
 (5)知的(頭)にも感情的(心)にも真の理解が得られていく

援助を行うことができます。
(引用:『ほんものの傾聴を学ぶ』 諸富祥彦著 誠信書房)


① 無条件の肯定的関心(受容)

カウンセラーがクライエントを「あなたが○○の場合だけ認めます」といった条件を持たず、また、カウンセラーの価値観によって「この部分は大切だが、これは大切でない」といった取捨選択をせず、クライエントから表現された言葉・態度・雰囲気すべてを受容するという姿勢のことです。

ひとつの『空間』の中に、クライエントの『こころ』が自由に漂っているようなイメージでしょうか。

この、クライエントのこころが安心して自由に漂える空間をカウンセラーがつくることによって、クライエントは「自分はこのままの状態でいいんだ」と感じ、安心感をもつと同時に、おどおどしたり、「批判されるかもしれない」と恐れたりせず、気遣うことなく自由に話をすることができるようになります。


以降、あす、あさってと残り2つを書いていきます。

眠れぬ夜に〔♯24〕『「」(カギ括弧)』とは?

みなさま、いつもありがとうございます。

眠れぬ夜に・・・
明日につながる希望の哲学シリーズ〔♯24〕

『「」(かぎかっこ)』とは・・・
『言葉の意味に出会い直す魔法』である。



〔解釈とヒント〕

みなさまは普段、(メールやSNSなど)文章を書くとき
カギ括弧を使うことはあるでしょうか?

 カギ括弧の使い方として
 話し言葉・引用・強調・特殊な意味を表す などありますが
 ここでは『特殊な意味』で用いる場合について考えてみたいと思います。


例えば、医者という言葉にカギ括弧をつけて・・・

「私は「医者」が嫌い」と表現した場合
単に医者を客観的に表しているのではなく
医者の持つ “悪い” イメージを表していることになりますし
(ex 金儲け主義、エリート意識、偉そう etc…)
婚活中の女性が「私は「医者」の人と結婚がしたいですと言ったとしたら
前者とはまったく異なるニュアンス(ex ステータスがあってお金持ち)を持つことになります。


そう。つまりカギ括弧には
そこには見えない、物事の本当の姿を浮かび上がらす効果があると言えます。

では、いったいなぜこんな “マーク” をつけたくらいで
言葉の意味が変わってくるのでしょうか?

これを解くヒントとして
オーストリア出身の哲学者、エトムント・フッサール(1859-1938)が
『エポケー』という概念を述べているのですが

ある物事について、最初に思い浮かべた事柄(思考)と
いったん間をおいて改めてもう一度その物事を思い浮かべようとした場合
最初の事柄(思考)とまったく異なる事柄(思考)を考え始める
傾向があるそうです。

少し難しいので、ひとつ例に挙げてみると・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

道端に落ちていた真っ赤なリンゴ。
最初は「おいしそうだなぁ~」と感じたとしても
改めてもう一度そのリンゴをじっくり見たとき
「ひょっとしてこれば毒リンゴかも」とか
「ひょっとしてこれはリンゴの形をした爆弾かも」と思い始めた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このように、一度思考を止め(間をおいて)改めて思考を動かした際
まったく異なった考察をしてしまうようなところがあることが
カギ括弧の効果のひとつにあるということ。

つまり

道端に落ちていた “おいしそうな” リンゴが、カギ括弧つきに「リンゴ」になったことで
いわくつきの “あやしい” リンゴに変化してしまったということになります。

さきほどの例にも挙げた「医者」もそうですが、人は
その意味を改めて考え始めることで、自分にとってもっともらしい意味を付与する のです。


もし、みなさんにちょっとした時間があるのなら
いろいろな言葉にカギ括弧をつけて一度考えてみるのもいいかもしれませんね。

普段何気なく使っている言葉を、次々カギ括弧に入れて考えてみることで
それまで見えなかったその言葉の “ほんとうの姿” が明らかになってくると思います。

そしてその “ほんとうの姿” こそが
その言葉に対する “ほんとうの気持ち” ということになるのです。


慣れ親しんだ言葉との「新たな」出会い。

試してみると、面白いと思います。


(引用:『眠れぬ夜の哲学』小川仁志著 PHP研究所)