ハートオフィス・あおい

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2020年9月8日

眠れぬ夜に〔♯25〕『球体』とは?

みなさま、いつもありがとうございます。

眠れぬ夜に・・・
明日につながる希望の哲学シリーズ〔♯25〕


『球体(きゅうたい)』とは・・・
『裏側への興味をかきたてるもの』である。



〔解釈とヒント〕

球体のような “まるいもの” って
親しみが持てたり、ちょっと心が和むようなところがあると思います。

そのひとつに、太陽や地球、月といった、いわば “自然の根源” が
まるい形をしているからなのだと思います。


私の小さい頃の話で恐縮ですが
地球儀を見るのがものすごく好きでした。

世界全体に国がどのくらいあって、それぞれの国や大陸がどのような形をしているのか
という興味はもちろんのこと
地球儀が北極と南極とを軸に『回転する』ところが好きでした。


自分が地球儀を回すことによって
「日本が昼なら、ヨーロッパは夜になるのかな?」
なんてイメージを子ども心に膨らませてみたり。

日本を目の前にしたとき、裏側のヨーロッパが気になり
ヨーロッパを目の前にしたとき、裏側の日本が気になり

その繰り返し・・・


なにもこれば、地球儀に限らず
すべての球体は一度に見ることができません。

だから常に裏側がどうなっているか気になるわけですし
『回転する』ことを前提にしているのかもしれません。

その意味で球体は、人に対して
裏側への興味をかきたてる存在ということができるように思えます。

子どもがボールを動かして裏側を見ようとするように
つい、球体の裏側をのぞき込もうとするものです。


哲学者のプラトンは
「目の前にある物事は、そのも物事の本質であるものの影に過ぎない」
といったことがあります。

もしかしたら私たちは
球体の裏側に「何かの本質のようなものが見える」と思って
のぞき込んでいるのかもしれません。

そういった意味で、球体とは
「裏側にある物事の本質への興味を掻き立てる存在」だと言えるでしょう。


こんなことを書いている間に
谷川俊太郎さんの『朝のリレー』という詩を思い出しました。

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カムチャッカの若者がきりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が微笑みながら寝返りをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球でいつもどこがで始まっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交換で地球を守る
眠る前のひととき耳を澄ますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ


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私の住んている、日本というステキな国の裏側に住んでいる人たちが
幸せに暮らしていることを願って・・・


(引用:『眠れぬ夜の哲学』小川仁志著 PHP研究所)