枕のはなし〔コラム〕
みなさま、いつもありがとうございます。
正月休みも終わり、通常の生活に戻りつつある今日このごろですが
1年365日、毎日何かしらの記念日があるなかで
本日1月6日は『枕の日』なのだそうです。
ちなみに、この『枕』というもの。
そのことばを紐解くと、単なる寝具としての道具だけではない
実に奥深い意味が込められているようです。
実際に「まくら」ということばを紐解いてみると・・・
「まくら」は「ま」と「くら」からなり
「ま」は「真」
すなわち「真実」や「聖なるもの」のこと。
「くら」は「蔵」や「倉」
すなわち「容器」のこと。
(「場所」という意味もあり)
つまり、この2つを合わせると
「真実の容器」もしくは「聖なるところ」
ということになります。
昔は誰でも枕を使っていたわけではなく
巫女や巫男など、神と関わりのある人だけが枕を使っていたようです。
彼らは、彼女らは神を自分に依り憑かせて
神霊のことばを人々に伝える役割をもつ人たちでした。
そして、枕はその『神霊』を入れる容器だったとされているのです。
そう考えると、『寝る』ということは
単に心身を休ませるということではない、もっと何か特別なものの感じがしますよね。
もう少し言えば、寝ている間に見る『夢』や出てくる『ことば』は
(そう、潜在意識からの “メッセージ” は)
今後の自分の道標をしめしてくれるきっかけのひとつ(ヒント)を
与えてくれているのかもしれません。