“うつ” について改めて考える(2/2)
みなさま、いつもありがとうございます。
先日の “うつ” について考える記事の中で
「うつ状態は脳の蓄積疲労」
「うつ病は脳の病気」
と私自身解釈しておりますが
(該当URL : http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1277 )
以前、『脳の疲労』について
精神科医の樺沢紫苑先生が見解を示した記事がありましたので、それを引用・要約し
“うつ” に対する新たな見解を紹介したいと思います。
================================
・精神的に非常に疲れた状態にあると、『脳疲労』(脳が疲れた状態)を引き起こす
・『脳疲労』を起こしてしまうと、感情のコントロールが効かなくなり
(普段、人の悪口を言わない人であっても)他人を責めたり、攻撃的になったりする
・ 強いストレスを抱え、不安が強まると、脳の危険を知らせる “警報装置” である
『扁桃体(へんとうたい)』が興奮
扁桃体が興奮すると、脳内物質・ノルアドレナリンが分泌され、不安感情とともに
『闘う』か『逃げる』か、どちらかの反応しか起こせなくなる
↓↓
『闘う』は、他責傾向となって行動に表れる
(ex 攻撃的になる、他人を責める、批判する)
『逃げる』は、それこそ脳が疲労で “シャッドダウン” する前兆かも・・・
(ex 表情や動作が鈍くなる、生返事・話の辻褄が合わない、ふわふわした歩き方をしている)
・また、長期のストレス状態(脳疲労)が続くと、大脳皮質のコントロールがきかなくなり
言ってはいけないことも(言ってはいけないと分かっていても)感情にまかせて口にしてしまう
(わかりやすく言えば、「キレやすい」状態に陥る)
↓↓
『SNS』の書き込み、内容、頻度や傾向から、その人がどのような状態であるか
(脳疲労を起こしているかどうか)ある程度伺い知ることができるかも・・・
・うつ病の特徴的な症状のひとつに「人と会いたくない・話したくない」というものがあり
うつ病の患者さんにとって、人と会う(特に親しくない人と会う)行為は
ものすごく精神的エネルギーを消耗する可能性が高い
・人によっては、“うつ” を悟られないために “取り繕ってしまう” 場合もある
↓↓
つまり、自分が精神的に病んでいることを他人には知られたくない
本当は「元気がない」「もう限界状況」であっても、人前ではそれを隠すために「陽気に」「明るく」振る舞う
“取り繕い” によって、精神的エネルギーを猛烈に消耗し、脳疲労がさらに進んで、症状を悪化させる
・日本人のメンタル疾患の生涯罹患率は18.6%。
つまり、一生の間で精神科にお世話になる人は、5~6人に1人もいる
↓↓
メンタルの状態が悪化し、感情のコントロールがきかなくなって
会社や友人の悪口をついSNSに書いてしまうということは、誰にでも起き得ることと言える
===============================
~引用・要約~
樺沢紫苑の「飲む!エナジードリンク」 大坂選手の「うつ」告白から考える脳疲労
(週刊FLASH 2021年6月29日・7月6日号)