“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅰ〕:『リレーション』とは?(3/4)
みなさま、いつもありがとうございます。
カウンセリングを身近なものに。
私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』のみならず
親子関係、夫婦関係、上司と部下との関わり、教師と生徒や保護者等の関わり等
“カウンセリング的関わり” において重要となる『リレーション』
(リレーション:心と心のふれあい、気持ちと気持ちのつながりをつくっていくこと)
『リレーション』をつくる3つの要素のうち、きょうは2つめを紹介します。
(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)
② 伝え返し(リフレーション)
伝え返し(リフレーション)とは
相手の方が言葉によって表現している気持ち
この言葉で “言おうとしていること” をありありと思い浮かべながら
「○○という感じでしょうか」と、鏡のように映しだして
それでぴったり合っているかどうか、相手の方に “確かめてもらう”
応答です。
例えば、ある女子高生がこんなふうに言ったとしましょう。
「もう、いい……。お母さんに、わかってほしかったけど……いい。もう、いい……。いい……」
このとき、この女性がこの言葉で言い表そうとしている
《気持ち》《言おうとしていること》(=感じられる意味)をありありと思い浮かべながら
「こういう気持ちかな?」と確かめるような姿勢で
「そうか……。もういいか。お母さんに分かってほしくて、いろいろやってみたけど
わかってもらえない。 もうあきらめた。 ……もう、いい……そんな感じかな?」
と応答していくのです。
つまり
相手の《鏡》になったかのような姿勢で
いまその人が言おうとしていることの意味合いをありありと思い浮かべ
「○○な感じかな?」と伝えて、確かめていく。
ことです。
このとき
『内容よりも気持ち』『事柄よりも感情』に応答する ことが鉄則になってきます。
(『リレーション』とは? :過去掲載分)
http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1291
http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1292