眠れぬ夜に〔♯12〕『家族』とは?
みなさま、いつもありがとうございます。
眠れぬ夜に・・・
明日につながる希望の哲学シリーズ〔♯12〕
『家族(かぞく)』とは・・・
『助け合いの集団』である。
〔解釈とヒント〕
家族のことで悩んでいる人はものすごく多いと思います。
例えば
・親の期待に応えないといけないと思って悩む
・夫婦や親子、兄弟の仲が悪くて悩む
・家を継がなくてはいけないと思って悩む
さらに大きなところでいくと
・家庭内暴力 ・引きこもり ・虐待やDV
etc…
では、なぜこれほどまでに家族のことで思い悩んでしまうのでしょうか・・・
それは、いうまでもなく
『血縁関係』にある人だからということになると思います。
しかし、もともと英語の『family』という言葉は
『血族』を意味するものではありませんでした。
『family』の語源であるラテン語の『familia(ファミリア)』には
『財産』という意味の他、『経済的な集団』の意味があり
血族だけでなく従者もその一員として数えられていました。
したがって、血縁関係にあるからといって
必ずしも運命共同体のように思いこむ必要はないという言い方も
見方によってはできると思います。
大事なのは、血縁関係にあろうがなかろうが
自分の属している集団が、生きるためにお互い助けられる集団であるかどうか ということ。
喜び・悲しみ・怒り・憎しみ etc…
これらのものをお互いに共有しあい
より “分かり合える” 関係でいられるような・・・
そう。
家族とは『助け合いの集団』であり、血はつながっていなくても家族にはなれるのです。
メンタルヘルス対策で大切なことは
その所属している団体が、この『家族』の解釈(助け合いの集団)のような関係にあるかどうか・・・
とても大きなカギであるような気がします。
(引用:『眠れぬ夜の哲学』小川仁志著 PHP研究所)